診断と治療の情報を可視化情報に基づく治療戦略として統合し、三次元モデリングによる術前シミュレーションを可能にしたのです。
三次元モデリングは、手術を安全に、しかも低侵襲に行うために非常に重要な技術です。
コンピュータ外科と精密治療用機器の優れた点はそれだけではありません。
術前に患部を特定し、それに対するアプローチが計画できるというのもこれまでと違う点です。
医師が術前に知り得る情報は限られていますから、術中の計測は重要な要素です。
また、見えない壁で周囲を守り、適切にマニピュレーション(治療処置)を行うことで、微細治療を安全・確実に支援できますし、精密誘導技術もできるようになります。
このような取り組みはまだ実用段階にはありませんが、今後私たちが目指したい方向です。
過不足のない正確な治療で確実な病変治療を行い、患者のQOLを向上する。
これは入院日数の低減、ひいては医療費の削減にもつながるでしょう。